こんにちは、えばと申します。
この記事をお読みいただきありがとうございます。
2014-15シーズン終了時まで、シーズン歴代1位の勝率を誇った95-96シーズンのシカゴ・ブルズ。
あのマイケル・ジョーダンやスコッティ・ピッペン、デニス・ロッドマンらが率いたチームは、72勝10敗という圧倒的な成績を残しました。
「もうこの記録はなかなか破られないだろう」
と考えられていたこの記録。
それを破ったのが2015-16シーズンのウォリアーズです。
73勝9敗という圧倒的な成績でシーズンを通して相手を圧倒していきました。
今回の記事では、
- 2015-16シーズンのウォリアーズのメンバー
- どういうシーズンを送っていたか
- このシーズンに残した記録
- ウォリアーズがNBAにもたらした影響
の4点を紹介していきます。
ぜひ最後までお読みいただけたら嬉しいです!
2015-16シーズンのウォリアーズ
ウォリアーズのメンバーとスタッツ
まずはウォリアーズのメンバーとスタッツを振り返り、その後注目したい選手を何人か挙げていきます!
背番号 | 名前 | ポジション | 出場試合 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ジェイソン・トンプソン | C | 28 | 6,4 | 2,1 | 1,9 | 0,7 |
4 | ブランドン・ラッシュ | SG | 72 | 14,7 | 4,2 | 2,5 | 0,8 |
5 | マリース・スペイツ | C | 72 | 11,6 | 7,1 | 3,3 | 0,8 |
9 | アンドレ・イグダーラ | SF | 65 | 26,6 | 7,0 | 4,0 | 3,4 |
11 | クレイ・トンプソン | SG | 80 | 33,3 | 22,1 | 3,8 | 2,1 |
12 | アンドリュー・ボーガット | C | 70 | 20,7 | 5,4 | 7,0 | 2,3 |
18 | アンダーソン・バレジャオ | C | 22 | 8,5 | 2,6 | 2,3 | 0,7 |
20 | ジェームズ・マイケル・マカドゥー | PF | 41 | 6,4 | 2,9 | 1,4 | 0,4 |
21 | イアン・クラーク | SG | 66 | 8,8 | 3,6 | 1,0 | 1,0 |
23 | ドレイモンド・グリーン | PF | 81 | 34,7 | 14,0 | 9,5 | 7,4 |
30 | ステフィン・カリー | PG | 79 | 34,2 | 30,1 | 5,4 | 6,7 |
31 | フェスタス・エジーリ | C | 46 | 16,7 | 7,0 | 5,6 | 0,7 |
34 | ショーン・リビングストン | PG | 78 | 19,5 | 6,3 | 2,2 | 3,0 |
36 | ケボン・ルーニー | C | 53 | 8,4 | 2,5 | 2,3 | 0,5 |
40 | ハリソン・バーンズ | SF | 66 | 30,9 | 11,7 | 4,9 | 1,8 |
注目したい選手
①:ステフィン・カリー
まず何と言ってもこのシーズンは「カリーの年」でした。
14-15シーズンに一気にスーパースターへの道を駆け上がったカリー。
15-16シーズンはさらに成績を伸ばしたシーズンになりました。
このシーズンカリーは得点王・スティール王・シーズンMVP・402本の3ポイント成功・50-40-90達成など、カリー史上最高のシーズンを送りました。
②:クレイ・トンプソン
クレイがスターになったのは2014-15シーズンでした。
第3Qのみで37点という記録を作り出すなど、得点力が向上。
そして迎えた15-16シーズン、クレイは1シーズンで399本の3ポイントを成功。
カリーの402本に次ぐ2位の記録を打ち立てました。
シーズン終了後はアメリカ代表に選出されるなど、素晴らしい一年になりました。
③:ドレイモンド・グリーン
グリーンは2014-15シーズン、デビッド・リーの怪我によりスタメンに定着。
最優秀守備選手賞は獲得できなかったものの、2位の票を集めました。
一気に名前を知らしめたグリーンは、15-16シーズンに3試合連続トリプルダブル達成などスターへの道を駆け上がります。
ただ重要な試合でのフレグラントファウルが多いなど、いい意味でも悪い意味でも目立ったシーズンでした。
④:ショーン・リビングストン
ウォリアーズにとってこのシーズン、特にプレーオフではリビングストンに多く助けられました。
カリーがプレーオフ1回戦の初戦でまさかの怪我。
2回戦の対ブレイザーズ第4戦で復帰するまで、リビングストンがスタメンで出場しました。
NBAファイナルでもカリーやトンプソンが苦しむ中、20点を挙げる試合もあるなどウォリアーズに大きく貢献していました。
どういうシーズンを送っていたか
ここからは、2015-16シーズンのウォリアーズがどういうシーズンを送ったかについてご紹介していきます。
14-15シーズンにファイナルを制し、ディフェンディングチャンピオンとして迎えた15-16シーズン。
ヘッドコーチのスティーブ・カーが手術のため休養するなど、アクシデントから始まったウォリアーズ。
それでも開幕から24連勝、前シーズンからは28連勝など圧倒的な強さを誇りました。
カーが復帰するまで、アシスタントコーチのルーク・ウォルトンがチームを指揮していましたが、その期間で39勝4敗という文句なしの成績を叩き出します。
結局82試合を戦い終えて73勝9敗。
ブルズの72勝10敗という記録を塗り替え、新記録を樹立しました。
プレーオフでは主力選手の怪我などにより安定性を欠きながらも、ファイナルに進出。
ファイナルではレブロン率いるキャバリアーズとの再戦が決まります。
3勝1敗と王手をかけたものの、グリーンのフレグラント累積による出場停止やボーガットの怪我などもあり、まさかの3勝4敗で敗退。
73勝という偉業を達成したのにもかかわらず優勝できなかったことで、失意のシーズンとなりました。
「優勝できなかった歴代最高のチーム」
という悲しいレッテルまではられることになってしまいました。
残した記録の数々
①:73勝9敗
まずは何と言ってもシーズン勝利記録の更新でしょう。
もともとの記録は95-96シーズンのブルズが残した72勝10敗でした。
ウォリアーズはこのシーズン、とにかく勝ちに勝ちまくり開幕24連勝、ホームでは54連勝など多くの記録を樹立。
結果的に73勝9敗という成績で、シーズン勝利記録を更新しました。
②:史上初の満票でのシーズンMVP受賞(カリー)
次に個人的な記録です。
このシーズン、カリーがとにかく大活躍を見せ、NBA史上初の満票でのシーズンMVPを受賞しました。
カリーはこのシーズン、得点王やスティール王を受賞するなど圧倒的なシーズンになりました。
③:史上最速でのプレーオフ進出決定
次にウォリアーズはこのシーズンの2月28日、シーズン58試合目にしてプレーオフ進出を決めました。
これは過去最速の数字で、このシーズンいかにウォリアーズが強かったかがよくわかる指標です。
④:レギュラーシーズン連敗なし・同一チームに2敗もなし
次にウォリアーズはこのシーズン、レギュラーシーズンにおいては連敗をすることがありませんでした。
プレーオフでは少し負けがかさんでしまいました。
また同一チームに2敗以上していません。
ウォリアーズに勝ったのは、バックス、マブス、ナゲッツ、ピストンズ、ブレイザーズ、レイカーズ、スパーズ、セルティックス、ウルブズの9チーム。
それぞれ1敗しかしていません。
その後のNBAにもたらした影響
最後に、このシーズンを含めウォリアーズ王朝がNBAにもたらした影響についてお話していきます。
ウォリアーズがその後のNBAにもたらした影響は2つあると思います。
①:スモールラインナップの増加
まずはスモールラインナップが流行りました。
PGからCの選手まで、全員がスリーポイントを打てて走れて守れる。
そういう5人が試合に出るという時間が、ウォリアーズの影響で一気に増えました。
ウォリアーズでは「デスラインナップ」という名前でもよく知られています。
初期のデスラインナップは、
「カリー、クレイ、バーンズ、イグダーラ、グリーン」
の5人でした。
グリーンは比較的3ポイントを打つ選手ではありませんが、他4人は3ポイントを普通に打てます。
特にカリーとクレイのスプラッシュブラザーズは脅威そのものでした。
バーンズは何でもできる万能選手で、グリーンはDFとパス、イグダーラは特にDFにおいてチームに大きく貢献。
OFでもDFでも優位に立ち一気に試合を決めに行けるような、そんなラインナップでした。
②:3ポイントシュート増加
次に、ウォリアーズが台頭してからNBA全体で3ポイントの試投数が一気に増えたように思います。
ウォリアーズのように効率よく3ポイントを打つチームもあれば、とにかく3ポイントを多用するチームもあるなど、チーム戦術そのものを変えてしまうようになりました。
実際3ポイントを多用する方が得点効率がいいというのはデータとして出ています。
だからといって3ポイントをただ打てばいいわけではありません。
3ポイントを効率よく打てるようなチーム戦術や、3ポイントを高確率で決められる選手が必要です。
ウォリアーズのスプラッシュブラザーズのように3ポイントを効率よく入れられる選手がいれば、3ポイントを多投するのは大きな戦力になり得ます。
ただ、一時期のロケッツのように3ポイントを多く打っても勝ちきれないチームもあります。
それは高確率で決められる選手が少ないことが原因でした。
3ポイントがメインになっていったNBA。
カリーやウォリアーズの影響で居場所を失った選手がたくさんいます。
「カリーさえいなければ…」
「あのウォリアーズの成功さえなければ…」
そう思っている選手やチーム、ファンがたくさんいるのかもしれません。
まとめ
今回は2015-16シーズンのウォリアーズについてお話していきました。
いかがでしたでしょうか?
巷では、
「15-16シーズンのウォリアーズと95-96シーズンのブルズ、どっちが強いのか?」
なんて議論がされることもあります。
時代が少し違うので比べるのは難しいなあというのが率直な感想です。
数字的に見ればこっちが、でもチームメンバー的にはこっちが…。
人それぞれ意見が大きく割れそうな議論だなと思います。
あなたはどう思いますか?
ぜひコメントなどで教えてもらえたら嬉しいです!
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事のように今後もNBAに関する記事を更新していきますので、ぜひ他の記事もお読みいただけたら幸いです。