NBAにあるチーム戦術の一つ「タンク」って何?

こんにちは、えばと申します。

この記事をお読みいただきありがとうございます。

 

あなたは「タンク」という言葉を聞いたことがありますか?

タンクと聞くと、水槽とか貯水タンクとかそういうものを思い浮かべる人も多いのかもしれません。

ただ、スポーツにおいては違う意味で用いられる言葉です。

NBAにおいてもこの「タンク」という言葉はたびたび用いられてきました。

 

そこで今回は、

・タンクとは何か?

・有名な「タンク」

の2点についてお話していきます。

ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです!

 

NBAにあるチーム戦術の一つ「タンク」って何?

タンクとは?

まずは「タンク」の説明をしていきます。

タンクとは、

あえて試合に負け、チームの順位を下げる事

を指します。

元々はボクシングの用語だったらしいです。

 

NBAのドラフトはウェーバー方式というものが採用されています。

低い順位だったチームをあえて優遇することで、リーグ全体の戦力の均衡化を目的としたドラフト方式です。

NBAでは、プレーオフに進めなかったチームから指名順位の抽選を行っています。

そのためチームの順位が低ければ低いだけ、ドラフト上位指名権を獲得できるチャンスがあるわけです。

 

この方式があることで、NBAでもたびたびタンクが行われてきました。

チームの順位をあえて下げられるように、チームのスター選手を欠場させたり、放出してしまったり。

とにかく試合に負け、シーズン順位をできるだけ下げるような努力をしたチームがいくつかあります。

 

ただ、先述したように「上位指名権獲得のチャンスがある」というのが重要です。

リーグ最下位のチームが確実にドラフト1位指名権を獲得できるわけではありません。

2019年に導入された制度では、全30チームのうち下位3チームの1位指名権獲得の確率は14%と定められています。

2018年までは、30チーム中最下位だったチームが1位指名権を獲得できる確率は25%とされていたので、大きな改善となりました。

結果的に、最近のNBAではタンクをするチームは比較的見られなくなりました。

 

有名なタンク

①:96-97シーズンのサンアントニオ・スパーズ

まずタンクの代表例として挙げられるのが、96-97シーズンのスパーズです。

 

このシーズン終了後のドラフトで1位指名確実とされていたのがティム・ダンカンでした。

この代のスパーズには、「提督」デイビッド・ロビンソンがエースとして君臨。

95-96シーズンには59勝23敗でウエスト2位という成績を収めていました。

 

ただ96-97シーズン、ロビンソンが怪我の影響で6試合しか出場できず。

リーグワースト3位の20勝62敗という成績に終わりました。

その後、ドラフトで1位指名権を獲得しダンカンを指名

ロビンソンとダンカンの「ツインタワー」が結成された瞬間でした。

 

これはおおむね「タンク」だったと言われています。

ロビンソンが怪我をして出場試合が減ってしまうということ自体は仕方ありません。

ただ、76試合も欠場しなければいけないほどの怪我だったのかは疑問が残ります。

このことから、恐らくタンクだったとされています。

結果的にダンカンを獲得でき、ツインタワーとして98-99シーズンと02-03シーズンに優勝できたので、スパーズとしては成功でした。

 

ロビンソン引退後もスパーズを引っ張ったダンカン。

彼を獲得できなければ、スパーズの2000年代、2010年代の成功はなかったでしょう。


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②:14-15から17-18シーズンまでの76ers

次にタンクだと言われているのが、14-15シーズンから17-18シーズンまでの76ersです。

 

76ersは2013-14シーズンに19勝63敗という成績を残してしまいます。

その後2014年のドラフトでは3位でジョエル・エンビードを獲得。

エンビードは2年間NBAの試合出場はありませんでしたが、現在は76ersのエースです。

チームの核になり得る選手はこの時点で獲得できていました。

ただ、ここから76ersの補強には疑問の残るものばかりになります。

NBAの第一線で活躍している選手は獲得せず、補強はギリギリNBAラインにいる選手のみ

チームを強くしようとか、少しでも順位を上げようとか、そういうことが一切感じられないものでした。

 

2014-15シーズンは18勝64敗、15-16シーズンは10勝72敗。

チーム成績はむしろどんどん下がるばかりなのに、大きな補強はゼロ。

とにかくチーム順位を下げて、ドラフトでいい選手を獲得したいという考えが見え見えな状況でした。

結果的に2015年にはドラフト3位でジャリル・オカフォー、2016年には1位でベン・シモンズ、2017年には1位でマーケル・フルツを獲得しました。

 

その後チームの中心選手がそろった76ersは一気に順位を上げ、52勝30敗でイースト3位という成績を残しました。

 

この流れを見ると、さすがにそれまでの76ersはタンクをしていたことが理解できると思います。

 

 

まとめ

今回は、

・タンクとは何か?

・有名なタンク

の2点についてお話していきました。

いかがでしたでしょうか?

 

最近はタンクが減っていてなかなか見ることはできなくなっています。

NBAにとってはいい傾向なのかもしれません。

個人的にも、推しチームがタンクをして負け続けていると少し悲しくなるので、タンクはあまりないほうがいいなと思っています。

あなたはどう思いますか?

 

この記事の感想やご意見、他の有名なタンクなどございましたら是非コメントください!

また書いてほしいことなどございましたら、お気軽にコメントかお問い合わせを頂けたらと思います!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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