こんにちは、えばと申します。
この記事をお読みいただきありがとうございます。
NBA史上最高のPGと言われるマジック・ジョンソン。
ショータイム・レイカーズと言われた80年代のレイカーズを引っ張ったPGです。
セルティックスのレジェンドであるラリー・バードとは、いつまでもライバルとして活躍していました。
今現在のNBAで最高のPGと言えばステフィン・カリーでしょう。
現代のNBAファンからは、
「ステフこそNBA史上最高のPGだ」
という声もよく聞こえてきます。
それでも、大半以上の媒体でマジックがNBA史上最高のPGとして語られることは今でも多いです。
では、マジックはいったい何がすごかったのでしょうか?
現役時代どんなことを成し遂げてきたのでしょうか?
今回の記事では、マジックのスタッツや受賞歴を振り返り、
・マジックの凄かった点はどこか?
・ステフと比べた時どちらがすごいのか?
という2点について考察していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、感想やご意見など頂けたら嬉しいです!
マジック・ジョンソンって何がすごかったの?
マジックのスタッツと受賞歴
まず初めに、彼の歴代スタッツと受賞歴について振り返っていきましょう。
スタッツ
シーズン | 出場 | MPG | PPG | APG | RPG | SPG | BPG | FG% | 3P% | FT% | 優勝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1979-80 | 77 | 36,3 | 18,0 | 7,3 | 7,7 | 2,4 | 0,5 | 53,0% | 22,6% | 81,0% | ○ |
1980-81 | 37 | 37,1 | 21,6 | 8,6 | 8,6 | 3,4 | 0,7 | 53,2% | 17,6% | 76,0% | |
1981-82 | 78 | 38,3 | 18,6 | 9,5 | 9,6 | 2,7 | 0,4 | 53,7% | 20,7% | 76,0% | ○ |
1982-83 | 79 | 36,8 | 16,8 | 10,5 | 8,6 | 2,2 | 0,6 | 54,8% | 0% | 80,0% | |
1983-84 | 67 | 38,3 | 17,6 | 13,1 | 7,3 | 2,2 | 0,7 | 56,5% | 20,7% | 81,0% | |
1984-85 | 77 | 36,1 | 18,3 | 12,6 | 6,2 | 1,5 | 0,3 | 56,1% | 18,9% | 84,3% | ○ |
1985-86 | 72 | 35,8 | 18,8 | 12,6 | 5,9 | 1,6 | 0,2 | 52,6% | 23,3% | 87,1% | |
1986-87 | 80 | 36,3 | 23,9 | 12,2 | 6,3 | 1,7 | 0,4 | 52,2% | 20,5% | 84,8% | ○ |
1987-88 | 72 | 46,6 | 19,6 | 11,9 | 6,2 | 1,6 | 0,2 | 49,2% | 19,6% | 85,3% | ○ |
1988-89 | 77 | 47,5 | 22,5 | 12,8 | 7,9 | 1,8 | 0,3 | 50,9% | 31,4% | 91,1% | |
1989-90 | 79 | 37,2 | 22,3 | 11,5 | 6,6 | 1,7 | 0,4 | 48,0% | 38,4% | 89,0% | |
1990-91 | 79 | 37,1 | 19,4 | 12,5 | 7,0 | 1,3 | 0,2 | 47,7% | 32,0% | 90,6% | |
1995-96 | 32 | 29,9 | 19,5 | 6,9 | 5,7 | 0,8 | 0,4 | 46,6% | 37,9% | 85,6% |
受賞歴
・優勝:5回
・ファイナルMVP:3回
・シーズンMVP:3回
・オールスター・12回
・オールスターMVP:2回
・オールNBAチーム:10回
・オールルーキー・ファーストチーム(1980)
・アシスト王:4回
・スティール王:2回
NBA史上最高のPGにふさわしいような受賞歴ですね。
優勝5回でファイナルMVPが3回。
彼がレイカーズを引っ張っていたという何よりの証拠でしょう。
13シーズンNBAでプレーし、12回のオールスター出場。
彼がいかにすごい選手だったかがよくわかります。
もしかしたらこの記事をお読みの方の中には、
「あれ、マジックって新人王ってとってないの?」
と思われる方もいるかもしれません。
そうです、マジックは1980年の新人王は獲得できませんでした。
1980年の新人王になった人こそ、彼のライバルであるラリー・バードです。
大学時代からライバルだったマジックとバードは、NBAでもライバルとして戦うことになります。
また、マジックはPGでありながら身長は206cm。
現代で言うとベン・シモンズが208cmなので、彼くらいの体格のPGでした。
ノールックパスを得意としており、NBAの人気に火をつけた人の一人です。
彼はHIV感染により引退を余儀なくされてしまいましたが、それがなければもっと数字を伸ばしていたことでしょう。
すごかったところ
歴代最高のPGであるマジック・ジョンソン。
では、何が彼を歴代最高と言わしめているのでしょうか?
何がすごかったからステフやアイザイア・トーマス、ジョン・ストックトンより優れていたと言われるのでしょうか?
ここからは僕個人の考察を含めてお話していきます。
すごかった点①:オールラウンド能力
まず、歴代屈指のオールラウンダーだったということが挙げられます。
マジックはPGからCまで、全てのポジションをこなせる力がありました。
当時のPGとしては、身長206cmというのは別格の体格でした。
PGとしての彼がすごかったことは言うまでもありません。
アシスト王4回、生涯通算アシスト数は10141で歴代4位。
1試合当たりの平均アシスト数は11,2で歴代1位。
46試合連続2桁アシストは歴代最長の記録です。
カリーム・アブドゥル・ジャバーなどが周りにいたからというのはあると思います。
それでも、マジックがPGとして残したこれらの記録は圧巻です。
彼のオールラウンド能力がわかる一番有名な試合があります。
それが1979-80シーズンのNBAファイナル、76ersとの第6戦です。
レイカーズが3勝2敗で王手をかけている状態でしたが、第5戦目でジャバーが負傷。
大黒柱を失ったレイカーズがとった策が、マジックのC起用でした。
そしてこの試合でマジックは大爆発を見せます。
結果マジックは42点、15リバウンド、7アシストという成績を残しました。
レイカーズは見事勝利し優勝。
第6選での圧倒的な活躍が認められ、20歳のマジックがファイナルMVPを受賞しました。
この結果、マジックはファイナルMVPを受賞した史上唯一のルーキーになりました。
スタッツからもわかるように、毎年彼はPGとは思えないリバウンドのスタッツを残していました。
トリプルダブル数も138回で歴代3位。
オールラウンドに活躍しチームを引っ張っていたことがわかります。
すごかった点②:パスの能力
マジックがすごかった点の二つ目は、パスの技術です。
ノールックパスを得意としていた彼は、その技術でショータイム・レイカーズを引っ張りました。
ただのノールックパスではなく、色々なフェイクを交えながらするノールックパスは多くのファンを魅了しました。
そのパスで多くのアシストを稼ぎ、PGの完成形のようなプレーを見せていました。
すごかった点③:圧倒的な人気ぶり
最後に、彼の人気ぶりは圧倒的なものでした。
彼はノールックパスなどの派手なプレーでファンを魅了し、NBA人気を爆発させた一人です。
ジョーダン、バード、マジックは中でも圧倒的に人気を誇りました。
マジックの人気ぶりがよくわかるのが、1991-92シーズンのオールスターです。
彼はこのシーズン直前、HIVの感染が発覚し引退を余儀なくされてしまいます。
そのため、91-92シーズンは一試合もプレーすることはありませんでした。
そんな中行われたオールスターのファン投票で、マジックは全選手の中で最多得票を獲得。
ウエストの先発として出場し、25得点9アシストの活躍を見せオールスターMVPを獲得しました。
MVPを獲得したことももちろんすごいのですが、そもそもそのシーズンに1試合も出ていない選手がオールスターに選ばれるのは異例中の異例です。
しかも彼は病気で引退を決断していたのにもかかわらずです。
彼の人気ぶりがよくわかる事例なのではないでしょうか?
ステフと比べてどっちが上?
ここまではマジックの経歴やすごさについてお話していきました。
ここまでのお話をお読みいただく中で、
「マジックとステフってどっちが上なんだろう?」
と思った方もいるかもしれません。
なのでここからは、僕個人がどっちのほうが上だと思っているかをお話しようと思います。
個人的には、マジックのほうがステフよりも上だと思っています。
あまり世論とは変わらないかもしれません。
そもそもこの二人はプレーする時代が違うので、比べるのが難しいです。
マジックがいた時代は、得点力の凄いPGというのはそこまでいませんでした。
PGとはボールを運びパスを出し、試合を作る選手という印象がこの時代のPGにはあります。
逆に今プレーしているステフの時代は、PGにも得点力がすごい選手がたくさんいます。
ステフ、リラード、ヤング、ルカ、カイリー…。
PGながら25得点以上稼ぎ、チームのエースを張る選手がたくさんいます。
またステフのいるこの時代は、3ポイントがとにかく多用されます。
こういう状況にしたステフはもちろんすごいですし、歴代屈指のPGではあると思います。
それでも僕はやはりマジックのほうがPGとして上だと思います。
得点力やエースとしての力で言えば、ステフのほうが上かもしれません。
ただここで大事なのは、
「PGとしてどちらが上か?」
ということです。
僕が思うPGの理想形はマジックです。
得点もちゃんと取り、パスを出し味方を活かす。
そしてチーム全体の能力を上げ、チームを勝利に導く。
これが僕の思うPGとしての理想です。
僕の理想に最も近い選手がマジックだったと思っています。
ステフの得点力やOFFボールの動きは信じられません。
3ポイントなんて、どこから打っても入りそうな気がしてしまいます。
そのため、現代のNBAであればステフこそ理想なのかもしれません。
この2人のどちらが上かというのは、時代背景が違うので比べるのは非常に難しいです。
一個人の意見としては、マジックの方が理想的なPGだと思うので、マジックの方が上だと考えています。
まとめ
今回はマジック・ジョンソンって何が凄かったのかについてお話していきました。
いかがでしたでしょうか?
時代が違うとはいえ、今後もマジックかステフかという話は出てくるでしょう。
ステフが引退する時までにどういう成績を残すかにも注目していきたいです。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
今後もNBAに関する記事を更新していきますので、ぜひたくさんの記事を読んでいただけたらと思います!