こんにちは、えばと申します。
この記事をお読みいただきありがとうございます。
現在ニューヨーク・ネッツで素晴らしいシーズンを送っている渡邊雄太選手。
3ポイント成功率では一時リーグ1位になっていたくらい、今シーズンは調子がよさそうに見えます。
ベンチから流れを変えられる選手だと思うので、今後どんどん活躍の幅を広げていく姿を楽しみにしています。
さて、渡邊選手はネッツでそこそこのプレータイムを与えられ、素晴らしい活躍でそれにこたえています。
では現在渡邊選手はどういう点が評価されているのでしょうか?
逆にどういうところが課題点になっているのでしょうか?
今回の記事では、
・渡邊選手の評価されている点
・渡邊選手の課題点
について、僕個人の見解も含めて考察していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、感想やご意見など頂けたら嬉しいです!
渡邊選手はどこがすごい?課題点は?
2022-23シーズン(2月5日時点)のスタッツ
まずは今シーズンの渡邊選手のスタッツから見ていこうと思います。
出場 | MPG | PPG | APG | RPG | SPG | BPG | FG% | 3P% | FT% | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022-23 | 38 | 18,3 | 6,8 | 0,8 | 2,7 | 0,5 | 0,4 | 52,5% | 48,0% | 73,0% |
ベンチ出場の選手としてはそこそこのスタッツなように見えます。
デュラントやアービングがおり、周りに有能な選手たちで固められているネッツで18分も出場できているのはすごいことです。
ナッシュ監督時代に信頼を得られ、それを今もこうして継続している渡邊選手。
日本人としてとても誇らしい限りですね。
渡邊選手といい八村選手といい、日本人がNBAで活躍している姿を見れるのはとても嬉しいです。
渡邊選手のどこを評価されているのか?
では、渡邊選手はどこを評価されて試合に出れているのでしょうか?
個人的な意見も含め考察していきます。
①:スリーポイントの精度
まず何といっても、3ポイントの精度は外せません。
今シーズンは特に自信をもってシュートを打てており、成功率は48%。
NBA屈指のシューターの一人になっています。
NBAでは「50-40-90」というスタッツを残せるといいシューターだと言えます。
(※FG成功率50%以上、3ポイント40%以上、FT90%以上)。
渡邊選手はFTこそ73%と下回っていますが、FGと3ポイントはそれぞれラインを超えています。
ベンチ出場の選手なので、そもそもシュート試投数が少ないというのはもちろんあります。
少ないシュート数ではありながらも、こうして数少ないチャンスをものにしている渡邊選手。
今後さらに出場時間を貰えるようになることを期待しています。
②:リムプロテクト能力
次に、リムプロテクトの能力は素晴らしいものがあると思います。
彼は以前、ウルブズのアンソニー・エドワーズ選手に上からダンクをかまされた後、取材でこう話していました。
「あのダンクにブロックに行かないという選択肢はあり得ない。
簡単に2ポイント与えるくらいなら、ダンクされた方が(いい)。
結果、僕のファウルになって3点プレーをやられたので、それは絶対ダメなのだが、ああいう状況では、ネット上で(映像が)広まるのを恐れて、避けてる人がほとんどだが、僕はそれをしだしたらここにいるべきではないと思うし、プレータイムももらうべきではないと思っている。
3ポイントをやらせてしまったということが反省点。
同じシチュエーションがくれば毎回跳ぶ。
100回中99回ダンクされても、1回ブロックできる可能性があるなら、絶対ブロックに跳ぶ」
(※参照:渡邊雄太「僕の中ではあり得ない」 現地の識者が「感銘を受けた」と絶賛する発言とは | THE ANSWER)
こう話すように、彼はそのあとも何度もダンクをブロックしようとしています。
実際、何度もブロックを成功させてきました。
たとえブロックできなくとも、シュートを外させることはできています。
この能力は、渡邊選手の大きな武器だと思います。
もちろんブロックに飛ぶことでファウルになったシーンもいくつかありました。
ただ渡邊選手も話すように、ここで逃げているようではプレー時間は増えません。
勝負に行った結果なので、ファウルになってしまうのは仕方ないと思います。
今後もリムプロテクトを一生懸命にされている姿を楽しみにしたいところです。
③:戦術理解力
次に、チームの戦術を理解する能力が渡邊選手は高いように思えます。
彼はNBA5シーズンの中で、グリズリーズ、ラプターズ、ネッツの3チームでプレーしてきました。
チームが違えば戦術は違います。
チームメイトが変われば戦術は少し変わります。
そういう中で彼は今こうしてプレータイムを貰えている。
これはもちろん先述したように3ポイントの精度やリムプロテクトのおかげではあります。
ただ僕は彼の戦術理解力が物を言っているのではないかとも思っています。
逆に今の課題点は?
ここまでは渡邊選手が評価されているであろう点についてお話してきました。
これからは、現在の渡邊選手の課題について個人的に考察していきたいと思います。
①:フィジカル面
まず、フィジカル面が少し弱めな印象があります。
渡邊選手はSFやPFとしてプレーする選手です。
NBAのSFやPFの選手は、どんどん体をぶつけながらプレーしてくる選手がたくさんいます。
そういうシーンで、渡邊選手は当たり負けしてしまっている姿が少し見られます。
そのため、フィジカルでゴリゴリ当たってくる選手には苦手意識があるような印象があります。
ただ彼はまだNBA5シーズン目です。
これからもっと活躍できるようになれば、フィジカル面も強くなっていくのかなと思います。
②:1対1でのオフェンス
次にオフェンス面です。
渡邊選手はキャッチ&シュートの精度は本当に素晴らしいものがあります。
コーナーからでもトップからでも、どこからでもスリーを打てるのは大きな武器です。
ただ、キャッチ&シュートを止められた後のプレーが少し苦手な感じがします。
現在ネッツで渡邊選手は大きく活躍していますが、徐々にスリーを打たせてもらえなくなってきています。
48%もの高確率で入るようなシュートを、相手がそう簡単に打たせてくれるはずがありません。
そのため渡邊選手のスリーポイントは大きく警戒され、相手選手のチェックが厳しくなってきています。
基本的に相手ディフェンスが飛び出して来たら、オフェンスはそれを抜いてリングに向かいます。
渡邊選手もそういう動きをするのですが、最後のシュートが入らないシーンが多々見られるようになってきました。
ここが僕はすごいもったいないように感じます。
もう少しそういう部分を減らせれば、もっとプレータイムが貰えそうな気はしています。
まとめ
今回は渡邊選手の評価されている点と課題点を勝手に考察していきました。
いかがでしたでしょうか?
渡邊選手は本当に素晴らしい能力を持っていると思います。
スリーポイントの精度が高く、そのスリーで何度もチームを救っています。
チェックが厳しくシュート本数は減ってきていますが、それでもスリーは大きな武器です。
ネッツでは今シーズン、試合の最終盤にも出場している試合も多くあります。
それほどまでの大きな信頼を勝ち取っている姿に、同じ日本人として少しうれしく思います。
今後さらにプレータイムが伸びるようであれば、いつかスリーポイントコンテストに出場することもできるかもしれません。
オールスターウィークエンドに出場する姿を楽しみにしたいと思います。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ぜひこの記事の感想やご意見、書いてほしいこと等ございましたらコメントいただけたら嬉しいです!